からくりもの からくりを提供し、からくりのようなつながりをつくる

認定NPO法人について勉強してきました

先日  7/25 に、「NPO法 税制改正の動きをキャッチしよう」という勉強会に参加してきました。
主題になった「認定NPO」は、NPO運営者・支援者にとって嬉しい制度ですが、十分に周知されていないようです。せっかくなので勉強した内容をまとめます。NPOの運営者、寄付をしている人は必見ですよ!

主催者・話題提供者

主催は「ふくおかNPOセンター」さん。話題提供者は「NPO法人 シーズ」の関口宏聡さん。

シーズは、日本で「NPO活動を支える3つの制度」をつくるために1997年に設立されたNPO法人です(設立当時は任意団体)。制度の創設が果たせた後も、よりよい改正や啓蒙のための活動をされています。自分が今回の会を知ったきっかけは、「長野市市民公益活動センター」の依田さんに「シーズ」のTwitterアカウントを教えてもらったおかげでした。今回、福岡で講演されるということを Twitter で知り、参加申し込みをした次第です。

認定NPOになると「寄付されやすい」

最近は、政府からもNPO 活動に期待が寄せられています。しかしどの NPO団体も「資金繰り」の問題が大きくのしかかっています。NPO団体に寄付しやすい法律をつくることで、NPO活動を支援しましょう。具体的には「認定NPO」に寄付した金額分を所得控除してあげるよ!ということです。といっても「全てのNPO」を対象にしちゃうのも問題があります。明朗会計で実態が把握できていて、実績を積んだNPOを「認定NPO」として、メリットを受けられるようにしましょう!と2001年に法律が実施されました。

あんまり認定されていない

ところが9年たった現在、40,000を超えるNPO法人の内、認定NPO法人は173しかありません。実際「認定NPOについて知っていますか」というアンケートをとったところ、8割は認知しているが、内容まで理解している団体は3割を切ったそうです。また、6割は認定されることを希望しているが、5割は申請の準備をしていないそうです。

その理由は色々あります。

  • 相談できる窓口が主要都市にしかないこと
  • 事業所得が多いと認定されない、などハードルが高い

などなど。

認定されやすくしよう

ということで、シーズは税制改正に取り組んでいます。今年度は、こんな改正がされました。

  • 本来は5年の活動実績を提出しなければいけないが、2年の活動実績でいいよ
  • 申告・報告書類を減らしますよ
  • 認定審査期間が 平均8ヶ月〜最長2年だったところを、基本6ヶ月以内に短縮します
  • 再認定(免許の更新みたいなの)は、基本書類審査化します
  • 相談窓口を全国都道府県47都市に拡大
  • 寄付金控除の下限額(足切り額)を5千円から2千円に引き下げ

嬉しいことになっているようです。

でも、これもまだまだ序の口。H23年度の改正に向けて、もっと素敵なことを予定しています。

  • 寄付税制の拡充 低所得者も寄付によるメリットが多く受けられるようになった
    いままではたくさん寄付しないとメリットが無かった。所得控除か税額控除かを選べるようになったため、所得の少ない人でもメリットを受けやすくなる。
  • 認定NPO法人のPSTを見直し
    認定NPO法人になるための条件にPSTというものがある。これは、「寄付の多いNPOはいいNPO」という考え方です。「収入の内、寄付額の占める割合が多い団体を認定します」とやっていました。しかし、事業がうまくいくほど認定されにくいという、矛盾がありました。新しい基準では「X円以上の寄付を、Y人以上からもらっていること」となります。これなら事業所得額は関係ないですね!
  • 仮認定制度の導入
    認定NPOになっていない → 寄付メリットがないので寄付が集まらない → 認定NPOになれない → 寄付が集まらない…
    という負の循環がありました。「仮認定して寄付が集まったら本認定しようぜ!」という制度です。
  • 認定事務を地方移換する
    今までは国税局が認定していたが、実際にNPOに近いのは地方自治体。認定事務も地方自治体に任せちゃおう。ということです。

なんだかとっても素敵ですね。

自分に何ができるか

前首相の鳩山さんが「新しい公共」という理念を掲げていたそうですが、自分もまったく同じ考えです。「中央にお金を集めて国益のために使う」という旧来の手法は大きな金額を動きやすくはなりますが、「本来必要なところ」に目が届きにくいというデメリットがあります。それに対してNPOなどの草の根的活動は「私の生活の中で、こんな不便を知った」から始まります。目の前に穴があるのを埋めるんだから、即効的ですね。こういった活動が活発化することはいいことに違いない!なので、認定NPO制度を支持します!なので、認定NPO制度がうまくいくために自分ができることを考えた。

  • 認定NPOについて、自分の知っているNPO法人に伝える
    福岡に引っ越してきてから、ずっとお世話になっている「NPO法人 aip」にまずは伝えようと思ってこのエントリーを書きました。年間1口1万円の寄付金が税額控除になれば、みんなも寄付しやすいに違いない!
  • 認定NPOになるためのパッケージをつくる
    手続きをまとめて、パッケージをつくる!とみんなが手続きしやすいはず。とりあえず人と時間とお金がない(なにもない)のですぐはできません。
  • NPOの会計基準に準じた会計パッケージをつくる
    NPOの活動を透明化するために、会計基準が造られたそうです。これは、なんと民間ベースで作られた会計基準で、先週 2010/7/20 に発表されたばかりです。これを支援する会計パッケージがあったら活動報告とか作り易いし、認定されやすいかもしれない。とりあえず、人と時間とお金がない(なにもない)のですぐにはできません。あと、大手会計ソフトメーカーさんも会計基準の制定に関わっているそうです。値段的に勝負しないと勝てなさそうですね。。

オマケ:勉強会の後

もともと「NPOやボランティアを支援するため」に独立した「からくりもの」です。初めて福岡のNPO活動をしている人たちとお話しできたので、勉強会の後 名刺を渡したりお話をしていました。しつこくお話していたところ「一緒にお昼ごはん行きませんか?」と誘っていただきました!同席させていただいた昼食のメンバーは「シーズ」の関口さん、「ふくおかNPOセンター」の古賀さん、吉富さん、NPO会計基準策定に功労された税理士の白石さん。自分の考えていることなども聞いてもらい、アドバイスをいただきました!大感謝です。しかも、ご飯の後「ふくおかNPOセンター」さんにお邪魔させていただく一幕も。後日「ふくおかNPOセンター」さんのブログ記事で取り上げられました(こちら)。写真右の「照明係」が私です。

まだまだこの世界、知らないことがたくさんあるのでこれをきっかけに勉強していきたいと思います。ありがとうございました!

2010.7.27 18:01 誤字や勘違いしていた点を直しました

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